現代人が首を傷める最大の原因のひとつはコンピューターの普及です。
しかし、パソコンをまったく使わずに仕事をするのは難しいので、これらの道具と上手につきあう方法を考え、実践すべきなのです。
まず考えてほしいのは、机や椅子の高さです。
ちゃんと足が床に着き、背筋がまっすぐに伸びた状態で、パソコンのモニター画面を水平に見つめられるようにします。そして腕への負担が少なくキーボードが打てるように、机上面とモニターの高さも調整してください。
最近のOAデスクやチェアは高さの調整が細かくできるようになっているので、そんなに難しいことではありません。自分の身体が大切だったら、こういう手間を惜しんではいけません。
また、モニターとキーボードが別々になっているデスクトップパソコンであれば、やはり調整が可能ですが、問題なのはラップトップやノートパソコンです。モニターとキーボードが一体となっているため、打ちやすい高さに置くと、どうしても視線が下がりがちになります。
首の専門医という立場から言えば、肩こりや首こりに悩む方は、会社と相談してデスクトップパソコンを使うようにすることをお勧めします。そのほうが画面も大きくなり、モニターを覗き込んで前のめりになることもありません。