私たちを悩ませている「腰痛」。腰は体の中心部分。ひとくちに腰痛と言っても、その痛みの原因は様々です。腰痛を以下の3つの種類に分けてお話します。
- 腰にかかる過度の負担が原因の腰痛
- 腰以外が原因の腰痛
- 腰そのものの異常が原因の腰痛
1. 腰にかかる過度の負担が原因の腰痛
筋肉痛とねんざがこの種の腰痛です。
これは、医学的に病名がつかないことが原因の腰痛です。無理をしすぎて、腰にかかる負担が過度になったことが原因で起こります。早い話が筋肉痛であったり、腰のねんざであったりすることが多いです。
ひどい時には肉離れなどになったりしますけども、その場合、病院に行って検査しても、本当の意味での原因を見つけてくれないことがあります。ただし、安静にしていれば必ず治ります。
しかしいつまで経ってもこの痛みが治らないとなりますと、3番目にお話しする腰そのものが原因の腰痛であると考えられますから、的確な対処法が必要となってきます。
2. 腰以外が原因の腰痛
腰の骨や、その周辺部ではなく、内蔵が原因の腰痛です。
これは内臓疾患や内臓疾患や婦人科系疾患、がんなどからくる痛みです。
胃、腸、胆のう、膵臓などの消化器系疾患、腎臓、尿管、膀胱などの泌尿器系疾患、または結石があると腰痛を起こすことがあります。女性の場合、子宮内膜症、生理痛などが原因でも腰痛は起こります。
これらによって起こる腰痛は、腰を使って運動することもなく、また強いストレスをかけることがなくても痛みが出るのです。そうすると整形外科に通ってもまず良くなりません。内科や泌尿器科、婦人科を受診した方がいいです。
更には、精神的なことが原因でも腰痛は起こります。ストレスから来る心身症、うつ、ヒステリーなどで腰痛を起こすことは意外と知られていません。
精神的なことが原因の場合は腰痛に限らず、どんな疾患にも言えることですが、痛みの原因となる精神的な原因を探し出して改善する必要があります。
3. 腰そのものの異常が原因の腰痛
多くの腰痛がこのタイプです。
1つは、腰椎などの骨に異常がある場合。これはレントゲンを撮ればわかります。もう1つは、軟骨である椎間板の異常の場合で、こちらはMRIを撮ればわかります。
他にも、造影という方法もあります。レントゲンを撮るときに脊柱管に造影剤を入れて撮るんです。これは検査の為に1泊2日入院しないといけないのが厄介かもしれませんね。
そして主な疾患としてあげられるのが、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離症などです。